みなさんこんにちはjojuです。
皆さんは、「手段の目的化」という言葉はご存じですか?
今回は「手段の目的化」という言葉を大学受験用の説明から始め、人生を豊かにさせる考え方まで幅広く活用する考えをお伝えしようと思います。
「手段の目的化」とは?
大学受験の国語でよく使われる用語でもあるその言葉の意味は、ツールが豊富に存在する現代社会において大きな意味を私たちに投げかけています。
まず、それぞれの用語を確認しましょう。
「手段」(=“means”)とは、「目的」(=“ends”)を達成するために使う手段のことです。
手段は試行回数によって変わるものとも言われます。その理由は、そのときに必要な手段は人それぞれタイミングによって異なるからです。
受験界隈では「参考書ルート」という言葉が使われるようになって久しいですが、その背景となるのは目的(受験合格)を達成するための手段(参考書)を、わかりやすく解説できているからです。
参考書ルートということは比較的わかりやすいというメリットがありながら、それがなぜ必要なのかという説明があまりなされないデメリットもあります。
ところで、手段の目的化という言葉の意味は、「本来目的を達成するための手段だったものが、いつの間にかそれ自体が目的になってしまうこと」です。
例えば、庭を綺麗にするという目的を持った職人の人をイメージして下さい。庭を綺麗にするために、木を剪定してキレイにするのは「手段」ですが、木を剪定するという「手段」のために使う枝切り鋏は「道具」です。
この例において目的化するということは、木を剪定することに熱中しすぎて、大事な庭を綺麗にするということを忘れてしまうことをいうでしょう。
手段の目的化とは、必要な目的をいろいろ考えて思考しながら実行するための手段を、その必要性を度外視して手段を盲信して行うことを言うでしょう。
ここで、ある偉人の言葉を引用してみます。
Means have become the masters of the ends.
(天才物理学者 アルベルト・アインシュタイン)
天才物理学者のアインシュタインも「手段が、目的の主人になってしまった。」という苦しさを言葉に表現しています。
アインシュタインは若い頃から、
「科学は人類を幸福にするための道具であるべき」
と本気で信じていたのです。
彼にとって 目的(end) はら人類の平和 理性と協力の精神 争いのない世界でした。
そして 手段(means) が、物理学 科学研究 技術でした。
ですが、物理学の研究が、先の大戦で使われるようになると「幸せにするための手段」が、目的を支配し、束縛するようになりました。アインシュタインは、これを悲しみ嘆いたと思われます。
これが「手段の目的化」です。
手段の目的化を防ぐには?
「これって何で始めたん?」
この問いを、ふとしたときに、思い出してほしいです。
何を得たくてこれをしているのか、これをはっきりさせて物事をすることが大事です。
例えば、「英語学習」も、英語を話して他国の人と会話し、世界中の人と会話するための手段の人が、毎日単語帳ばかりやっている人は「手段の目的化」傾向にあると言えるでしょう。
もう一つの例えは「恋愛」で、相手を幸せにしたいがためにメッセージをたくさん送る人が、メッセージを送ることが目的になったら「手段の目的化」傾向にあると言えるでしょう。
手段は、目的を達成するためにつねに実行するための努力の出力先ともいえますよね?
目的は、必要に応じて切り替えていいんです。
『目的を達成するために何が必要なのか?』を定期的に自問自答すること。
この問いは、手段を無限にシンプルにします。
「今やっている作業は、本当に目的に近づけるか? 」
この手段は、目的を進める最低限のラインを満たしているか? 逆に、目的を妨げる“余計な努力”をしていないか?
目的のために必要なものだけが残すというのが、一番大事です。
手段の目的化は、手段が「自己増殖」するところから始まります。ルールを守るためのルールが生まれ、改善のための改善が増殖し、気付くと「本来の目的」に手が届かなくなります。
自問自答は、この悪循環を断ち切るシンプルな方法です。目的 → 必要要素 → 最小の手段
この順番に戻すだけで、すべてが整理される。目的とは、“自分が本当に欲しい状態”です。
それを守れるのは自分だけなんです。
だからこそ、他人に評価される手段よりも、自分自身が納得できる目的の方を優先しないといけない。
手段は扱い方を間違えると、
人の時間も感情も人生も飲み込んでしまう。
だからこそ、
「俺は何のためにこれをやっている?」
この問いを定期的に投げかけ続ける必要がある。
目的が明確になれば、
手段は正しい位置に戻る。
そして、道具として初めて輝くと思います。
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